Life + Chemistry

化学の講義録+大学を楽しく面白い学びの場に変える試みの記録 (北里大学・一般教育部・野島 高彦)

看護学部の化学講義(19)pHと緩衝溶液

f:id:takahikonojima:20131007154042j:plain

キーワード

pH,緩衝系,緩衝作用,緩衝溶液

講義内容要約

  • 体内のpHは緩衝系によって一定範囲に保たれている.
  • 体内の主な緩衝系としては,炭酸水素系とリン酸系とがある.
  • 体内の緩衝系は呼吸や排尿とも連携した平衡移動を利用して体内のpHを一定範囲に保っている.
  • pHを一定範囲に保って行う実験には緩衝溶液が用いられる.
  • 緩衝溶液は弱酸と弱酸の強塩基塩,あるいは弱塩基と弱塩基の強酸塩が用いられる.
  • 緩衝溶液を希釈しても,緩衝溶液に酸や塩基が加えられても,pH変化が抑えられる作用のことを緩衝作用と呼ぶ.
  • pKaがわかっている弱酸の濃度と,そこに加える塩の濃度がわかれば,緩衝溶液のpHを求めることができる.弱塩基と塩の場合も同様.

該当する教科書のページ

第14章「酸と塩基とpH」.

はじめて学ぶ化学

はじめて学ぶ化学

関連資料

先週配布した,log計算およびpHの基礎

確認テスト

コメント

全般

●ハンガリーの中和がんばってほしいです.
●体内のpHを保つ仕組みが難しかったです.
●緩衝液の計算がんばります.
●今日はちゃんと聞いていました!!
●高校の化学IIでやったのを思い出しました.忘れてしまっていたので,もう1回やりなおします.
●絵のせてくれてうれしかったです.先生やさしい.
●知識で解きました.計算もがんばっておぼえます.
●実験の問題できる気がしません.急に眠くなりました.
●今日も眠くならなかったです.
●頭の中がごちゃごちゃなのでよく復習します.
●今日は眠くてあまり集中してきくことができなかったので次はもっと頑張ります!
●化学難しい(;_;)
●わからないです.やばいです.
●炭酸水素系のpHの計算がでてきたら頑張って解きたいと思います.
●とくにありません.

●5月病ならぬ10月病ってあるんですかね・・.最近,やる気がでなくて困ってます(笑)

1月病から12月病まで揃っている模様.

●最後のpHの計算のところは難しかったです.ハンガリーの農家の人々とか,住んでいる人々は今は住んでいないのですか?

汚染地域は重金属汚染も生じているので農業は数十年先までムリな模様.

●秋刀魚がおいしい季節ですが,こげの食べ過ぎは本当にがんになるんですか?

焦げた部分だけ毎日大量に食べていたら癌になるかもしれません.その程度.

●炭酸水素系pHのところもテストに出ますか? 難しい式のところです.よく分からなかったです・・・.ムリです.

看護学部の化学で過去にこういう計算式の多段階誘導を出したことはありません.今年度は未定.

●この問題は覚えるしかないのでしょうか?ドナウ川いきたい.
●これは強酸かどうかなど覚えて解くのですか?

塩酸とか酢酸とか水酸化ナトリウムとかアンモニアとかは覚えようぜ☆

出席者数推移

(1)32→(2)30→(3)31→(4)31→(5)31→(6)30→(7)30→(8)31→(9)28→(10)30
→(11)28→(12)28→(13)28→(14)28→(16)30→(17)20→(18)24→(19)26

次回予告と予習内容

「(20)放射線と放射能」を学びます.教科書15章(177ページから188ページ)を予習しておくこと.

このブログを書いている人